生理は女性の重要なデトックスと言われますが、アーユルヴェーダでも数千年も前から浄化のための大切なプロセスと考えてきました。

月に一度、妊娠のために準備しておいた子宮内膜を排出するためだけでなく、ためこんだ毒素を洗い流せる、女性だけに与えられた貴重な機会。

でも、痛みや体の重さなどで憂鬱な期間でもありますよね。

心地よく過ごすために、生理期間は控えたいことをご紹介します。

生理中は「風」のエネルギーが高まる期間

portrait of woman in mountains
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どんな体質の女性でも、生理の期間はヴァータ(風のエネルギー)が上がると言われています。

辛い生理痛や頭痛、めまい、あるいはまったく辛くないなど、人によってトラブルは千差万別ですが、この風のエネルギーをいかに優しく鎮静するかを意識することが大切です。

このヴァータを抑えるために、いつもなら気にせずやっていることを控えてみてください。

【1】休みなく働くこと

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生理中は根を詰めて働くことを控えましょう。心や体への刺激を控え、なるべく穏やかにゆっくり過ごすことを心がけてください。

考えすぎること、心配することもいつもよりも負担になる期間。手放すことを心がけましょう。

激しい運動もNG。ジョギングや水泳、サイクリングや筋トレはこの時期はお休みして。

【2】昼寝

woman sleep at home on a sofa
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かといって日中に寝ることはNG。血液や循環機能が停滞してしまいます。

特にランチの後の昼寝は毒素が溜まりやすいので、横になることは避けましょう。

どうしても眠い時は座ったまま休むようにしてください。

【3】ヴァータを上げる食事

extreme closeup of french fries frying in oil
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生理中は消化力が落ちる時期。温かく、水分をたっぷりと含む消化のいい食事を心がけましょう。

炭酸、チーズ、ヨーグルト、肉、チョコレート、揚げ物、小麦は控えめに。

特に夕食の量は少なめにしましょう。

甘味は体を冷やします。甘味が欲しい時は、最初に塩味のおやつを食べると欲求が少なくなりますよ。

【4】入浴・洗髪

アーユルヴェーダ
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通常のヴァータは温かなお湯に浸かることで抑えることができますが、生理の時は入浴すると月経血が増加すると言われます。経血の量が気になるときは入浴は控え、シャワー程度で済ませましょう。

また生理初日は洗髪もNG。頭部に触れるとヴァータが乱れ、冷えやすくなってしまいます。

またタンポンで経血の流れを阻害することもよくありません。


生理中は自分と対話する期間

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生理中は色や香り、音などの五感も敏感になる期間。

なるべく安らかに過ごして、意識を内側に向け、自分と穏やかに対話する期間にして自ら浄化してくれる体に感謝する数日間にしていきましょう。



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三野村なつめ
アーユルヴェーダ・アドバイザー、ARYURVIST

元コピーライター。南インドやスリランカを数度訪れた後アーユルヴェーダ・ライフスタイルアドバイザーの資格を取得。コスメブランド「ARYURIVST」やレシピとスパイスがセットになった「整えごはん」を立ち上げる。ARYURVISTから、毎日のクレンジングで角質ケアまで叶う“オイルピール クレンズ”新発売!