今年の目標を決めかねている人は、マラソン大会に参加してみて。完走すれば目標が達成できるだけでなく、“血管年齢”が若くなる可能性もあるみたい。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

米国心臓病学会誌『The Journal of the American College of Cardiology』に掲載された新たな論文によれば、研究チームがロンドンマラソンに出場する138名の初心者ランナーを追跡したところ、6カ月のトレーニング中に被験者の血圧が下がり、血管が柔らかくなった。これにより、心臓発作と脳卒中のリスク低下が期待できる。

また、この変化は最もフィットでない人に最も顕著に表れた。

「私たちの研究結果は、わずか6カ月の現実的なエクササイズで血管が若返る可能性を示しています」と話すのは、この論文の筆頭著者でユニバーシティ・カレッジ・ロンドン上級講師のシャーロット・マニスティー医師。マニスティー医師は、英バーツ心臓センターとユニバーシティ・カレッジ大学付属病院の顧問循環器専門医も務める。

「このような変化は、全体的に健康で幅広い年齢の被験者に見られました。彼らの完走タイムを見れば、今回のトレーニングが初心者のマラソンランナーにも可能であることが分かります」

トレーニングはしたくても、何から始めればいいか分からない? 今回の被験者は、ロンドンマラソン発行のスタンダードな初心者用トレーニングガイドに従った。これは徐々に難易度を上げながら、6カ月にわたり週3回のランニングを行うというもの。

フィットネスクラブ『Flow Athletic』の設立者でランニングトレーナーのベン・ルーカスによると、ジョギングに加えて、筋トレとリカバリーを取り入れることも大切。

「マラソンに向けた準備の一環として筋トレを行うことは非常に重要です。筋肉と靭帯を強化して弱点を克服し、バランスの取れた強い体を作る必要があるからです」。ヨガにも大きなメリットがある。

「ヨガをすると体のバランスが良くなり、柔軟性が高くなり、精神的に強くなります。どれも耐久レースには欠かせない要素です」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Lauren Williamson Translation: Ai Igamoto

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。