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眠りが驚くほど変わった!「睡眠アプリ」1カ月試した結果

寝ているときの自分って意外と知らないことばかり?

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sleeping eye mask, smartphone with blank screen mockup, blanket on classic blue background healthy sleep, sleep tracker, diagnostic app with analysis concept flat lay, top view
photoguns//Getty Images

自分の睡眠の質に関して全く興味を持ってこなかった私。けれど最近は、睡眠を十分に取っても疲れが残っていることが多く、寝ているときの自分を知るためにも!とアプリの使用を決意。それによって明らかになった自分の睡眠状況、また改善して変わったこと、アプリのメリット・デメリットなど1カ月試した結果を赤裸々にレポート! 寝ているときの自分を知るのって結構面白い。

睡眠アプリとは? 

hand with smart watch showing heart beat rate
AndreyPopov//Getty Images

睡眠アプリとは、質の良い睡眠を取るために様々な指標で寝ている間の状況をレポートしてくれるもの。主に睡眠の時間やリズム(レム睡眠、ノンレム睡眠)、いびきの有無などを教えてくれることが多い。加速度センサーとマイクの機能が睡眠の深さ、寝返りなどの振動、いびきの音などを検出する仕組みになっている。

1カ月間睡眠アプリを使って変わったこと 

graphical user interface

まず自分の睡眠の質をチェックするため、数日間アプリを起動してみた。

私の場合、夜中に何度も起きているケースと、入眠までに時間かかかったりそうではなかったりと波が大きいことが分かった。また1カ月間の記録で面白いと感じたことは、ほんの些細な生活習慣でも睡眠データとしてしっかり表れるところ。1日として同じデータはないので、その日の行動を明確に睡眠の結果=数字として見ることができる。そしてアプリを通して変わったことは5つ。

  • 睡眠が深くなった
  • 寝る時間が早くなった
  • 眠る前の習慣が変わった
  • 目覚めがよくなった
  • 睡眠に興味を持つようになった

      睡眠結果を知ることは、自分の疲労具合やその日の過ごし方を振り返るきっかけになり、同時に次の日の生活の目標や改善点を事前に立てることもできるのだ。



      睡眠アプリで感じた6つのメリット

      1

      自分を知るきっかけになる

      chart

      寝ているときの自分って、意識がないからこそ知らない部分があり、録音されたデータや数字で明らかになる癖や事実は多い。私が使っていた睡眠アプリは主に睡眠の波(レム睡眠・ノンレム睡眠)をグラフ上で表示、覚醒回数(夜中に何回起きたか)、覚醒時間、入眠時間や入眠までどれくらいかかったか、寝ている間に何回動いたかなどを計測して数字で出してくれる。また録音もしてくれるため、「え、私こんなに?」なんていう衝撃的な事実も発覚する。
      私はいびきや寝言などの心配をしていたのに、録音してデータに残っていたの聞いたのはまさかの自分の笑い声だった。疲れているときほど面白い夢を見ることが多いけれど、まさか声に出すほど笑っていたとは……ショックと同時にホラーのような事実だった。

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      2

      自分の中でのベストな睡眠リズムを見つけられる

      woman sleeping cozily on a bed in her bedroom at night
      bymuratdeniz//Getty Images

      睡眠アプリは日々の睡眠時間も記録してくれるため、その平均から自分に合ったベストな入床時間と起床時間を計算して出してくれる。今自分がどれくらい睡眠不足で、何時間寝るのがおすすめなのかをアドバイスしてくれるのは、なんだか自分の睡眠時間をいつでも心配してくれる強い味方がいるような気分になる。

      3

      モチベーションのアップにつながる 

      chart

      データ上には分かりやすく“何パーセント睡眠できていたのか”を表示してくれるため、99%や100%など数字ではっきり確認できるとうれしくなり、質のよい睡眠への意欲がアップする。また、レーダーチャートで美容や肥満予防などの指標も見られるため、チャートの満点を目指して早寝を心がけたり、簡単な習慣ならトライするようになったりと生活の変化も表れた。改善した分だけ結果が出るので、続けることが楽しくなるのだ。

      4

      原因が明確になる 

      woman lying in bed on the side with sleeping tracker on her handwebsite pagedevice controls quality of dream or slumber during nightelectronic smart watch app
      Daria Golubeva//Getty Images

      最初の改善点は計測結果を見ればすぐに分かるため、どこが原因で睡眠の質が悪いのかを明確に知ることができる。例えば私の場合は先述の通り、夜に何度も(無意識だけれど)起きていることが多かった。その改善策として行ったのが、枕の使用をやめたり、脚にレッグウォーマーをつけて温めて寝たり、寝る前の携帯の使用をなるべく避けること。原因が分かると次のアクションが取りやすく、結果が出ればモチベーションも上がるので、トライしている月の後半はまるで睡眠博士のようだったと思う。

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      5

      音がクリア

      chart, treemap chart

      睡眠アプリの利用で私が一番驚いたのは音の精度の高さだった。録音された音のセンサーがかなりよいため、たまにいびきが1%などと計測されて恐る恐る見ると、自分の寝返りの音や外の工事の音、また鳥のさえずりでさえ感知していたのだ。これには感動と同時に妙な緊張感を感じた。少しの音でも、これらの睡眠アプリは見逃さないのである。

      6

      睡眠が浅い時に起こしてくれる 

      woman in bed turning off the alarm on her mobile phone
      sigridgombert//Getty Images

      アプリのなかに“スマートアラーム”という機能があり、自分が設定したアラーム時刻より手前の眠りの浅いタイミングでアラームを鳴らしてくれるというもの。これがかなり便利で、睡眠アプリならではの素敵な機能だと感じた。正直なところ、いくら眠りが浅い時に起こしてくれたとしても、「眠いなあ……もう朝か」と思ってしまうのは否定できない。けれどこの機能がないと起きるのがもっと辛いかもと思うと、使わずにはいられないのだ。

      ただこれはデメリットになることも……。

      3つのデメリット 

      1. 起床をコントロールされる 

      alarm clock of smart phone
      show999//Getty Images

      睡眠が浅い時間に起こしてくれるのはうれしいけれど、普段より数分早くアラームが鳴ると、「もう少しだけ長く寝られたのに」と損した気分にならずにはいられない。数字上だと眠りの浅い時が一番スムーズに起きられるはずなのに、結果的にメンタル面の負担が勝ってしまうのは仕方がないかもしれない。
      ただスマートアラーム機能は最短で起きる5分前から設定できるので、自分に合った方法で試してみることをおすすめする。

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      2.計測結果ばかり気にしてしまう 

      chart

      日々の睡眠記録に囚われると、数字の結果がすべてだと感じてしまうことがある。それはたとえ自分が十分に寝られたと感じていても、数字がその逆を表示すると一気に疲れが襲ってくるような感覚がしてしまうのだ。また睡眠データばかりが気になり、睡眠の合計負債がどんどん溜まり数字が赤く表示されると、なぜか借金を背負っているような圧力を感じてしまうことも。
      質のいい睡眠を取りたいだけなのに、ストレスを感じてしまうのはもったいない。自分の“睡眠の改善点”が分かれば、一度アプリから離れるのもいいかもしれない。

      3.枕元に携帯を置かないといけない 

      technology aided sleep woman in pyjamas listening to relaxing music on her smartphone in bed in the morning
      FreshSplash//Getty Images

      これはトライを始めて最初に気になった点。携帯から流れる電磁波の量は多く、充電をしている携帯なら尚更多く電磁波が出ていると言われている。そんなことを知りながら正しく記録してもらうために、頭のすぐ横に携帯を置くのは少し気がかりではあった。いつもは遠めに携帯を置いて寝る習慣があっただけに、その違和感が気になったのかもしれない。
      電磁波が心配な方は、最近は電磁波カットのアイテムも沢山あるので、併用して使ってみるといいかも。

      実験! 「睡眠にいいこと」をすると睡眠の質は変わる? 

      pillow and clouds, dreaming and sleep
      Westend61//Getty Images

      睡眠結果はグラフや数字としてしっかり出るため、それを利用して「睡眠にいいこと」を3つ試してみた。実験結果はいかに……。

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      寝る1 時間前から携帯を触らない

      graphical user interface

      寝る1~2時間前からは電子機器類をいじらないようにすると入眠しやすいと聞くので、5日間トライしてみた。寝落ちするギリギリまで携帯をいじる癖がある私にはなかなか厳しかったけれど、レコードを聴いたり、読書をしたり、日記をつけたりして過ごしたら1時間はあっという間だった。
      結果は夜中に多い時だと6〜8回は覚醒していたのに対し、その5日間は1〜2回程度まで下がった。それだけではない。朝の目覚めがよく、スッキリとした気分で起きることができたうえ、データ上でも夜中に起きた回数は1回とかなり少なめだった。なんとなくではなく、数字で実感できるのはうれしい。

      体を温めて寝る 

      a screenshot of a phone

      検証理由として、寝る前は体を温かくした方が眠りにつきやすいと聞いたことがあるから。湯銭に浸かる以外にも、温かいハーブティーを飲んだり、手足を温めて寝たりと温活に励んだ。すると、普段は目をつぶってから寝落ちするまでに5〜7分ほどかかるのに対し、体を温めて寝た日は1〜4分の間に深い眠りについていたのだ。体の冷えがいかに睡眠の妨げになるか痛感した結果だった。

      入眠しやすい曲を聴く 

      eyelashes and white headphones on blue background concept sleep learning, audiobook or lullaby for the night top view flat lay
      IRINA KROLEVETC//Getty Images

      私が使っていた睡眠アプリには熟睡サウンドというものがあり、波の音や様々なものをイメージしたヒーリングサウンドが100種類以上の中から選べる。また自動停止モードも付いているため、音楽を消す手間が省け、自然と眠りに誘ってくれるのだ。
      ただ私の場合、音が気になってしまいあまり効果を感じられなかった。そして一歩間違えるとリラックス効果があるはずのヒーリングサウンド(とくに水滴の音やオルゴール音)が、なんだか恐怖を誘ってしまい、怖くて眠れなくなったりすることも(笑)。私には合わなかったみたい。

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      まとめ

      3d rendering of cozy bed illuminated by lamp the bed flying over fluffy clouds at night
      BrilliantEye//Getty Images

      結果は人それぞれかもしれないけれど、睡眠アプリは自分にとって深い睡眠をとるために“相性がいい習慣”を見つけられるいいきっかけになると思う。

      今や様々な睡眠アプリがあり、無料で利用できるものも多いので、ぜひ自分に合った睡眠アプリを見つけてみて。

      Headshot of Nanita
      Nanita
      コミュニティリーダー

      ウィメンズヘルスのコミュニティーリーダー。元ボクシングインストラクターの経験を持ち、ダンス・トレーニング・ランニングと様々なワークアウトに取り組み発信している。底抜けの元気さとポジティブエネルギーが強み。日々心と体をHAPPYにするため、まだ見ぬ境地へフルスピードで突進中。 

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