健康志向の人々は花がいいというけれど、プラセボ効果だったりしない?
SNSでジェニファー・アニストンやナオミ・ワッツの投稿を見たり、ヨガ仲間が絶賛するのを聞いたりして、最近デスクに花を置いた?花セラピー(花療法)には花のエキスが使われるわけじゃない。でも、提唱者いわく特定の花からは、治癒作用のあるわずかな振動が出ており、この振動が私たちの感情面の健康を支えてくれる。方法としては、日差しのもとで花を水に生けるか、お湯で煮るかして花を“チャージ”し、花の力を液体に移す。今回はオーストラリア版ウィメンズヘルスより、ストレスを緩和させてくれるおすすめの花をご紹介する。
「花セラピーのコンセプトはホメオパシーに似ています」と説明するのは、栄養生化学者で花セラピーエキスパートのニーキー・ショエンドルファー博士。「振動は、あらゆるものの周りを取り巻くエネルギーです。負の思い込みやパターンは、私たち自身のエネルギー場の不調和を生み出します。でも、異なる花が持つ特有の振動を使えば、そのバランスを整えられます」花セラピーの効果を裏付ける科学的なエビデンスはないけれど、不安神経症専門誌『The Journal of Anxiety Disorders』に掲載された論文は、花セラピーが診断前の不安神経症に有効な偽薬(プラセボ)として機能する可能性を示している。
もともと先住民によって用いられていた花セラピーは1930年代、イギリスの医師エドワード・バッハにより、補助的な代替療法として大衆に広められた。フラワーセラピストのステファノ・メルカンティによるとその魅力は、花の"その人特有の心理的・感情的な苦しみを和らげる"能力にある。もちろん、心身の健康に関する問題が生じたら、まずは医師やヘルスケアのプロに相談して。でも、この伝統的な療法は、ストレスによって崩れた心の状態を安定させると言われているので、興味があるなら、いくつかの花のパワーを調べてみよう。
用途:フラストレーションを和らげる
ショエンドルファー博士によると、フラストレーションや失望感は、気持ちの面で何かから抜け出せないことに起因する。「バンクシアは、やる気や熱意を取り戻したいときにおすすめです。バンクシア・ロブル(小川の脇や入り江付近に育つので“湿地のバンクシア”とも呼ばれる)は、エネルギー不足のときにいいですよ。決まりきったパターンから抜け出して、まったく新しい方法で前進するためのエネルギーを与えてくれます」とショエンドルファー博士。
用途:ひと息つく
精神的にいっぱいいっぱい? そんなときはピンクフランネルフラワーを使ってみよう。ショエンドルファー博士によると、この花には"真の心のエネルギー"があるのだそう。オーストラリアのブルーマウンテンおよびビクトリア州北東部という限られた場所に生息するピンクフランネルフラワーは、山火事や大雨のあとにしか花を咲かせない特別な花。「この花を見ると本当に自然のありがたみが感じられますし、感謝の念が湧いてきます」
用途:楽観的になる
刺激のない日々が何週間も続いているなら、サンシャインワトルで惰性を打破して。「この花は大好きです。楽観的な気持ちになれて、喜びや希望が感じられます」とショエンドルファー博士。内面の原動力を感じたい人には、メルカンティいわくクレマチスがおすすめ。「大事なことに集中しやすくなって、気分が落ち着きます」
用途:頭をスッキリさせる
モチベーションが保てないときは、メルカンティもおすすめのシデを頼って。森林地帯に生息し、枝からトゲトゲした花を垂らすシデは「心を強くして、メンタル面のエネルギーをくれるので、どんな問題に直面しても楽しめます」メルカンティの話では、オリーブも「バイタリティと強さを取り戻すパワフルな気付け薬」
用途:失恋を乗り越える
メルカンティによると、自分の気持ちに耳を傾けて、自分のニーズに合った花を選ぶことが大切。
「オオアマナ(別名:ベツレヘムの星)は気持ちを落ち着かせ、安らぎを与えてくれます。その一方でチコリは、感情的な癒着や思い入れを乗り越えやすくしてくれるので、傷つけられた/拒絶されたという気持ちを置いて、前に進むのが楽になります」路肩の草むらという見逃されがちな場所で、鮮やかな青い花を咲かせるチコリ。
用途:バランスを見い出す
何にでも頑張りすぎて、いつの間にかヘトヘトになっている? メルカンティいわくオークは、あなたの強い義務感を和らげるだけでなく、失われたエネルギーを回復させて、人生を楽しむゆとりも教えてくれる。そしてクラブアップルは、寛大な心と、バランスの取れた視点から物事を見る能力を養ってくれるそう。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Kara Byers Translation: Ai Igamoto
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