吸収型サニタリーショーツのブランド「Period.」の代表である寺尾彩加さんによる連載、今回はちゃんと知っておきたい婦人科検診の重要性について。

新年度を迎え環境が変化した人も少しづつ慣れてきた時期ではないでしょうか。学校や会社で健康診断を受けることもあったと思います。その際に婦人科検診も行いましたか? 今回は婦人科検診についてお話したいと思います。

月経が増えたことで高まる病気のリスク

 今の私たちは昔の人たちと比べて生涯の生理が約400回も増えたと言われています。月経が増えた理由は初潮が早まったこと、寿命が伸びたことをはじめ、子供を産む回数が減ったことがあげられます。

 排卵や月経には大きなエネルギーが必要となるので、毎月の生理により知らぬ間に体を酷使していることになります。このことから、子宮内膜症、子宮体がんや卵巣がんの増加に繋がっています。また、妊娠の機会が少ないことが乳がん発症の一因とも言われています。

 昔と比べて社会やライフスタイルが変化したことにより、発症のリスクが増えた女性特有の病気。それらは自覚症状がないものが多く、発見が遅れてしまうことが多々あります。それにより命を落とす人も少なくありません。なので、年に一回婦人科検診を受けることが大切なのです。

婦人科検診でわかること

 どのような内容で検診を受けるかにより分かることは変わってきますが、経膣エコー検査では、子宮の形態をはじめ子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫や卵巣腫瘍を見つけることができます。また、子宮頸がん検査では子宮内膜の細胞を綿棒で採取し、がん細胞の有無を確認することができます。

 どちらも受けたことがあるのですが、特に大きな痛みもなくすぐに終わる内容でした。検査の際に日頃感じていたことを医師に話すことにより、不安を解消することもできました。

 さらに、乳腺エコー検査では、しこりの有無やそのしこりの良性、悪性を確認することができます。耳にしたこともあると思うマンモグラフィ検査では、発見できる乳がんの70%が早期がんで、しこりの有無や大きさ・位置などを確認することができます。

検診を受けるには?

 私が以前勤めていた会社では、健康診断の他に婦人科検診も同時に受けることができました。これが当たり前だと思いきや、通常会社から提供されるのは健康診断のみだと知り、いい会社に勤めていたなと実感しました。かかりつけのレディースクリニックでも実施してるところは多いと思うので、ホームページなどを見てみてください。

 費用は任意の検査になるため自費ですが、子宮がん検診のみであれば数千円から、全てを網羅するプランであれば数万円から受けることができます。また、症状によっては保健適応がされる場合があるので、保険証は忘れずに持って行きましょう。私の行きつけのクリニックでは、子宮頸がん検査、培養検査(一般細菌・カンジタ)、淋菌・クラミジア感染症、経膣超音波検査の4つが受けられるプランが15,300円でした。

また、厚生労働省の集団検診として、40歳以上の女性は乳がん検診を2年に1回、20歳以上の女性は子宮頸がん検診を2年に1回の受診を指針としているので、お住まいの市区町村のホームページを確認すると、対象者は数百円〜千円程度でこれらの検診を受けることができるので確認してみてください。

 特に異常を感じていなくても、年に1回を目安に婦人科検診を受けることで安心して毎日を過ごすことができると思います。また、病気の早期発見により完治させることも可能になりますので、検診を受ける習慣をつけると良いでしょう。日頃から強い月経痛や月経の量が多いという自覚のある方は、これを機に一度検診へ行ってみてください。その悩みを解決することができるかもしれません。

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