最新の研究により、プレバイオティクスを豊富に含むトップ食材が発表された。これにはきっと驚くはず!

腸にいい食品といえば、ケフィア、コンブチャ、キムチがすぐに思い浮かぶかもしれないが、これらは「プレバイオティクス」ではなく「プロバイオティクス」(詳細は後述)。

アメリカ栄養学会の年次総会「Nutrition 2023」で発表されたプレバイオティクスを含む食品リストの上位には、多くの野菜が名を連ねた。

1位は、タンポポの葉。続いてエルサレムアーティチョークにんにくねぎ玉ねぎとランクインしており、これらの植物は強力なプレバイオティクスを豊富に含んでいる(1日の推奨量5gに対し、食品1gにつき100〜240mg)

お察しの通り、後者の3つの野菜が属するネギ科の植物はプレバイオティクスの優秀な供給源。高価なサプリメントを買わなくても、植物界に存在する食品でこれらを十分にカバーすることができる。

「プレバイオティクス」と「プロバイオティクス」はどちらも重要で、どちらも腸内細菌のバランスを整える働きがあるけれど、この2つはまったく別のもの。

プレバイオティクスは、炭水化物、主に食物繊維から摂取でき、腸内の善玉菌のエサとなり、ブチレートと呼ばれる短鎖脂肪酸を生産し、腸のバリアの健康をサポートしてくれる。一方でプロバイオティクスは、ケフィアやキムチなどの発酵食品に含まれる生きた微生物のことをいう。

腸の健康を保つことは、心身の健康を保つうえで不可欠であり、その重要性は、腸内環境が健康に及ぼす広範囲な影響を科学者が発見するたびにますます増大している。最近の研究によれば、腸と脳は密接につながっており、メンタルヘルスを健やかに保つうえで腸が大きな役割を果たしていることがわかっている。

たんぽぽの葉、エルサレムアーティチョーク、にんにく、ネギ、玉ねぎを買いものリストに追加しなくちゃ!
 
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: REBECCA GILLAM Translation : Yukie Kawabata

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Rebecca Gillam

Bex is a wellbeing writer, brand consultant and qualified yoga and meditation teacher who likes baths, crystals, running with her pup Gustav and making unboring vegan-ish food. 

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川畑 幸絵
翻訳者

短大卒業後バンクーバー、メルボルンで2年留学した後、外資系客室乗務員として勤務。2018年に退職後、翻訳者としてフリーランスに転身。アメリカで統合栄養学を学んだ経験もあり。