一早くトレンド食品を取りそろえるスーパーやショップに、また新たな食用オイルのオプションが登場した。その名も「カメリナオイル」。栄養価が高い上、調理しやすいオイルは、次世代の健康を担うスーパーオイルとも言われているそう。今回はこのカメリナオイルの効果・効能・使い方について管理栄養士の中村りえさんにお話を伺った。
(以下「」内、中村りえさん)
目次
- カメリナオイルとは?
- カメリナオイルの栄養素とは?
- カメリナオイルの効果・効能とは?
- カメリナオイル日常に取り入れる上でのメリット・デメリットは?
- カメリナオイルのおすすめの食べ方は?
- カメリナオイルはダイエット中に選ぶべきメリットがあるのか?
カメリナオイルとは?
「カメリナサティバと呼ばれるアブラナ科の植物の種子から抽出したオイルです。和名はナガミノアマナズナ。必須脂肪酸であるオメガ3、オメガ6を含んでいます。これらは体で作ることができないので食べ物から摂取する必要がありますが、加工食品には必須脂肪酸が含まれる量は少ないため、加工食品を食べる機会が増えた現代人にとって不足しがちな栄養素です」
カメリナオイルの栄養素とは?
「前述したように、カメリナオイルにはオメガ3が豊富で、その含有量は30%程あります。18~49歳の女性の目安とすべきオメガ3の摂取量は1.6gと言われていますが、実はカメリナオイルを小さじ2程度摂るだけでカバーできるのです。また還元作用のあるビタミンEを豊富に含んでいます。ただし、カメリナオイルは他の油と同様に高エネルギーのため、摂りすぎには注意しましょう」
カメリナオイルの効果・効能とは?
「カメリナオイルに含まれるオメガ3は高い有用性があるため、中高年の生活習慣対策に欠かせないといわれ、注目を集めています。また、乱れがちな食習慣を整える効果が期待できると研究が進められています。
また、カメリナオイルには植物ステロールが含まれています。植物ステロールは植物の細胞を構成する成分のひとつで、体にもやさしい成分です」
カメリナオイル日常に取り入れる上でのメリット・デメリットは?
「メリットは、オメガ3、オメガ6、オメガ9の比率が2:1:2とバランスがよいことと、還元作用を持つビタミンEが豊富なこと。そしてオメガ3を豊富に含む亜麻仁油やえごま油は酸化しやすいため非加熱調理、冷蔵保存が必要ですが、カメリナオイルは加熱調理ができ、常温保存もできます。また、油脂を加熱していくときに煙が発生する温度(発煙点)が高いため、高音調理も可能です。発煙点が低いものは高温調理ができませんからね。
デメリットとまではいかないですが、カメリナオイルはナッツのような特有の香りがあるので、気になる方は加熱して使うことがおすすめです」
カメリナオイルのおすすめの食べ方は?
「他のオメガ3系オイルと違いカナリナオイルは酸化しにくいため、加熱しても栄養素を壊すことなく食べられるのが特徴です。サラダにかけるのはもちろん、加熱して炒め物に使うなどさまざまな使いができます」
カメリナオイルはダイエット中に選ぶべきメリットがあるのか?
「カメリナオイルには植物ステロールが豊富に含まれています。植物ステロールは、特に中高年の食習慣を整える働きがあると言われています。揚げ物や炒め物の際、いつものサラダ油の代替品として使用するにはおすすめです」
プロの管理栄養士・料理研究家による「食 」のプロデュース・レシピ開発を手掛ける(株)エミッシュ所属。健康・美容・栄養などの切り口で管理栄養士ならではのレシピ提案・コラムの執筆を行う。日本の米文化を守りたいと米食レシピや米粉レシピを発信中。ブログ:米粉おやつLabo(https://komeko-oyatsulabo.com/)エミッシュ(所属)(http://e-mish.com)
アシスタントエディターとして、主にSNS周りを担当。ウィメンズヘルスを一緒に作るコミュニティー、Fit Girlsのコミュニティリーダーも担う。セレブ・ファッション・フードなどのカテゴリーの中で、トレンドを日々リサーチし、投稿や記事へとつなげる。特技は20年続けた硬式テニス、最近はランニングとボクシングにも夢中。座右の銘は“一日一幸”♡