11.もっと寝る
寝不足のときは誰でも不機嫌で怒りっぽく、思い込みが激しい人になってしまう。これで幸せとはとても言えない。
英サリー大学睡眠研究センターが発表した2013年の研究論文によると、私たちの気分は1日あたりの睡眠時間を1時間増やすだけ著しく改善する。研究チームが参加者を2つのグループに分けて実験したところ、睡眠時間が1日6.5時間のグループでは、炎症や糖尿病、がんのリスクやストレス反応に関連する遺伝子の活動が活発化した。これは大変! でも、このグループが睡眠時間を1時間増やしたところ、反対のことが起きた(その遺伝子の活動が落ち着いた)そう。
しかも、心理学者のノーバート・シュワルツ博士によると「年収が6万ユーロ(1千万円弱)増えたときより、1日の睡眠時間が1時間増えたときのほうが毎日の幸福感は高くなる」。これはスゴイ。今日は絶対1時間早く寝よう(もちろん、本当に年収が1千万円増えるなら大喜びするけれど)。
12.外に出る
1日中家の中にいると気が滅入る。風の気持ちいい晴れた日はまだしも、空が灰色の日は本当に嫌になる。
環境調査およびパブリックヘルス専門誌『The International Journal of Environmental Research and Public Health』に掲載された論文によると、自然の中に身を置けば、ストレスレベルが低下してメンタルヘルスが向上する。事実、樹木や草花が多い地域に住んでいる人は、収入レベル、人種や民族、雇用状況にかかわらず、樹木や草花が10%未満の地域に住んでいる人よりもストレスや不安、気分の落ち込みが少なかった。
だからといって引っ越すことはできないかもしれないけれど、外で過ごす時間を増やせば幸福度は高くなる。ランチタイムに散歩をしたり、いつものエクササイズを外でしたりしてみよう。まだ少し肌寒くても外で体を動かすのは意外と楽しい。
13.瞑想する
幸せになるために毎日できることの1つは、自分の内面を穏やかにすること。米国立バイオテクノロジー情報センターの研究によって、瞑想は脳の構造をよい方向に変えることが分かった。この研究で瞑想をした被験者は、しなかった被験者よりも大脳皮質(感情、注意力、感覚認識を処理する脳の領域)が強い上に厚かった。しかも、瞑想をすればするほど大脳皮質は厚くなったというからスゴイ。
瞑想は社会生活も向上させることが過去の研究で分かっている。これは、1人でも瞑想をすると思いやりが育まれ、孤独感が減り、人とのつながりが増えるから。
14.人のためにお金を使う
お金で愛は買えないけれど、そのお金を人にあげれば幸せが返ってくる。人のためにお金を使うことが私たちの健康やウェルビーイングによいことは数多くの研究で証明されてきた。しかも、科学専門誌『Science』に掲載された2008年の論文によると、その恩恵は大金持ちじゃなくたって受けられる。
とあるカナダの研究では、46名の参加者が5ドルか20ドルを与えられ、いずれも夕方5時までに使うよう指示された。その後この46名は2つのグループに分けられて、1つ目のグループは、そのお金を自分のため(家賃や請求書の支払い、自分へのプレゼント)に使うよう指示された一方で、2つ目のグループは、そのお金で人に贈るプレゼントを買うか慈善団体に寄付するよう指示された。結果、その日を終えた時点で幸福度が最も高かったのは、金額にかかわらず、人のためにお金を使った人たちだった。
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Alexia Dellner, Meghan Rabbitt And Robyn Pierce And Ally Head Translation: Ai Igamoto
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