自粛中に抜け毛が気になる！　4つの理由

その人や髪の毛の状態がちがうので、抜け毛には、いくつかの原因が考えられる。ここでは今の時期に髪の毛がいつも以上に抜ける、主な理由をあげよう。

残念ながらストレスは抜け毛に影響を与える。このご時世を考えると、抜け毛が増える理由になるかもしれない。ストレスホルモンであるコルチゾールは、すでに成長した髪の毛の休息期であるテロゲン期に移行させる。ストレスなどで髪の成長サイクルが乱されると、この段階に入る毛が増えてしまうのだ。極度のストレスを受けると、70％もの髪の毛が早く休息期に入り、抜け落ちてしまう。そのため、抜け毛が目立つようになる。
また、ストレスを感じている人の中には、髪をいじりすぎたり、無意識に髪を引っ張ってしまうなどの癖がついている人もいる。これはトリコチロマニアと呼ばれ、残念ながら髪の毛が抜けたり弱ったりしてしまう。

抜け毛の原因として2つ目に考えられるのは、ヘアケア習慣の変化。多くの人は、自粛や家で仕事をすることが主になったことで髪の毛の洗い方やスタイリングの仕方が変わっている。
そのため、髪を洗ったりブラッシングする回数が減り、一見すると抜け毛が増えているように見えることもある。これを「累積脱毛」という。これは、髪の毛が絡み合った状態になっていて、洗うとその髪の毛がまとめて抜け落ちるということ。必ずしも髪が多く抜けているわけではない。しかし、シャワーを浴びるとたまっていた髪がまとめて抜けているように見える。これと同じことが、ドライヤーで髪を乾かすときにも起こっている。

多くの人は、ヘアケア製品や、皮脂などが残ったものが時間の経過とともに毛根に詰まり、薄毛や抜け毛の原因になることを知らないようだ。通常、一つの毛根から2本以上の髪の毛が生えているが、毛根が詰まると、生えてくる毛が少なくなってしまう。
健康な髪は頭皮から始まる。毛根についた余計なものを取り除き、蓄積された製品を除去して毛根を清潔に保つことができるスカルプスクラブに投資してみては。頭皮に蓄積した汚れや整髪料、古い角質、そして抜け毛の原因となる大気汚染物質などを取り除き、頭皮を深いところからケアするのに最適商品もある。製品によっては、洗い流しが不要なものもあるので簡単に取り入れることができる。

自粛中に食べるものが変わったり、タバコを吸うようになったりしていない？　これらは髪に影響を与える可能性がある。例えば、タンパク質が少なすぎる食生活は、健康な髪にダメージを与えるだけでなく、体が新しい毛根を作るのを阻害してしまう。
このように自粛中の生活に変化があれば、それが髪の毛にも影響を与えている。ライフスタイル、環境要因、ヘアケアの習慣はどれも髪に大きな影響を与える。日光、塩素、煙、公害などはどれも髪や頭皮に微粒子（すすやほこり、その他の残留物）を付着させて刺激やダメージを与えることがある。では、解決策は？　それは、できる限りこういったものを避けること。言うは易し、行うは難しだが、きっとあなたの髪は感謝することだろう。

これは、抜け毛の原因による。ストレスが原因であれば、「ストレスを減らそう」と言うのは簡単。ただ、これはメンタルヘルスの専門家の領域で、彼らはその対処法を教えてくれるだろう。もし、抜け毛の要因が生活習慣やヘアケアだと思うなら、髪の毛の健康状態をよくするために、見直してみよう。それ以外にも、髪の毛が増えたように見せかけたり、髪の毛がうすく見える部分を隠したりすることもできる。もし、今自粛通ならすぐにヘアスタイルを変えることは難しいかもしれないが、せっかくの時間を利用して、自分の好きなスタイルを試すことはできる。
例えば、ブラントカットやショートレイヤーなど、質感を重視したヘアスタイル。このようなヘアスタイルは、髪の毛に膨らみやボリュームがあるように見せることができる。ロングヘアの方は、質感のある部分を加えたり、レイヤーを入れたりして、髪型を変えてみよう。多くの人は、抜け毛や薄毛を隠すにはロングヘアの方がよいと勘違いしているが、実はかえって不自然さが目立ってしまう。

そして、髪の毛に栄養を与え、抜け毛をなくすための製品を取り入れてあげよう。普段のヘアケアに加え、週に1〜2回はヘアトリートメント（髪を保護するものが理想）を使用することがおすすめ。ヘアトリートメントは、髪に栄養を与えるだけでなく、環境ストレスや化学処理、過剰なスタイリングによるダメージや切れ毛を防ぐ、強力なコンディショニング・トリートメント。アミノ酸と主要な活性成分を豊富に含んだ革新的な処方で、マスクが髪の毛の奥深くまで浸透し、髪に栄養を与え、保護し、水分を補給するようなものもある。
一時的に髪をコーティングするだけのシリコンベースのヘアトリートメントとは異なり、髪を艶やかで健康的な状態に保ち、ダメージを受けないようにものも。抜け毛が、生え変わりというよりも、脱毛に近く、3カ月以上続く場合は、なにか問題が進行していることを示す可能性もある。その場合は、毛髪診断士などその分野の専門家にアプローチしてみるのがよいだろう。

　

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Catriona Harvey-Jenner / Translation: Noriko Yanagisawa

関連記事: 抜け毛が増えた？　ストレスが髪に与える4つの影響
白髪を抜くと増えるって本当？　抜け毛や白髪の原因とケア法