空を見上げて、あぁなんて美しい空なんだ! そう思ったことが誰しも、1度や2度はあるはず。春になると植物たちは冬に貯めていたエネルギーを使って一斉に花を咲かせます。どこからともなく風に乗って鼻先に届く春の香り、太陽に向かって勢いよく伸びる青葉、新緑が眩しい夏。

私たちは、自然の中に季節の訪れを見つけ、その美しさに圧倒されます。

今回ご紹介するのは、自然とつながることで自分自身の内側に気づいていく瞑想です。

あなたのお気に入りの自然を見つけて瞑想をしましょう!


「自分の中に自然の美を見出す瞑想」のやり方

おすすめの場所:自然がある場所、またはお部屋のお花や木が見える場所

用意するもの:木やお花、草木など 花瓶のお花、鉢植え、花壇の草木、石

お気に入りの自然が目の前に来るようにしてください

紙とペンを用意します(ノートや日記などに書いてもOK)

所要時間:5分

実践方法:

 まず呼吸を整えます

 リラックスした姿勢で深い呼吸を5回繰り返します

 あなたの目の前にある自然をじっくり見つめます しっかり観察してください

 そして次のような文を紙に書きます 出来るだけ多く書き出しましょう

「私は〇〇が好きです、なぜなら〜〜だからです」

「〇〇は美しいです、それは〜〜だからです」

〇〇には目の前の自然を入れ、〜〜には自分が感じたことを書き出します。

例:「私はユーカリが好きです、なぜなら太陽と仲良しでゆったりしているからです」など

 次に〇〇のところに「自分」と入れこの文章を書き換えていきます。

例:「私は自分が好きです、なぜなら太陽と仲良しでゆったりしているからです」

 自分が素敵だなと思う自然の性質を、自分の内側に認めるのはどんな感覚ですか?

じっくり観察し、自分の感覚を味わいます。

————————————-

この瞑想は一見ゲームのようですが、とっても大事な「相互依存」の概念に基づいて考案されています。相互依存とは自分と相手、自分と世界は、自立したもの同士が繋がりあって頼りあって存在しているという状態です。

瞑想を通じて、自分が美しいと思うものの性質を自分の内側に見出すことが出来ます。あなたの心が美しさ、強さ、自由さを感じるのは、あなたの中に美しさ、強さ、自由さが存在しているからこそ、心が震えるといっていいのです。

お花には美しいと言えるのに、自分に置き換えるとなかなか素直に認められないという人もいるかもしれません。または、木や葉に対して感じている自由さや力強さを、自分には受け取れない。それでいいと思います。ここで大事なのは、自分はこういう風に感じるんだなと気づくことです。

認められない、受け取れない自分に気づき、それでいいと認めることが大切です。

すべての人が、毎日同じコンディションでベストな状態で生きているとは限りません。重要なのは自分がどんな状態なのかに気づいていることです。

自分の中に自然の美を見出せた方は、是非ほかの植物でもトライしてみてください。新たな自分の一面が見つかるかもしれません。

自然がエネルギーを増すこの季節、アウトドアや公園で自然とつながるひと時を楽しんでください!

Headshot of 佐々木依里
佐々木依里
瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル

 瞑想家、マインドフルネス指導者、環境活動家、モデル
11歳から瞑想と環境活動に興味をもち独学やお寺で瞑想を始める。現在は瞑想会の開催やマインドフルネスの指導者として活動。
また環境省森里川海アンバサダーとして環境活動家としてプラスチック問題に取り組む。
心の平和=地球の平和を目指しインスタグラムで精力的に瞑想配信中。
インスタグラム:www.instagram.com/erisasakimeditationjourney/