いますぐ用を足す必要はないけれど、「出掛ける前に念のため行っておこう。公共のトイレは絶対使いたくないからね」と考えたことはない?

あとでトイレに行きたくなるのを防ぐため、いまのうちに行っておく。

でもコレ、あまり良くないみたい。オーストラリア版ウィメンズヘルスより詳しく見ていこう。

議論の宝庫TikTokでバズっているのは、ユーザー@nosuchthingastmiが投稿した動画。彼女によると、必要がないときにトイレへ行くと、膀胱が半分しかたまっていない状態で用を足すことになる。

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これを繰り返していると、膀胱が本来のキャパシティで機能しなくなり、ちょっと尿がたまっただけで切迫した尿意を感じるように。一度こうなると、膀胱が半分しかたまっていない状態で尿意というシグナルを送ってこないよう、膀胱を鍛え直さなければならない。

もちろん、彼女は医師じゃない。でも、この情報はバズったおかげで、骨盤底の健康に詳しい理学療法士のヘザー・ジェフコートのもとに届いた。そしてヘザーによると、この情報は真実に間違いないと言う。

ヘザーはオンラインメディア『BuzzFeed』に対して、「患者さんに『念のため』トイレへ行くことのデメリットを伝えるのは、骨盤の理学療法教育で最初に学ぶことの1つです」と語っている。「膀胱と骨盤底をつなぐ神経に異常が出ると、排尿を抑制するために収縮するはずの骨盤底が緩み、代わりに膀胱が収縮してしまいます。その結果として起こるのが、車内やトイレに向かう途中での尿漏れです」

「理想的な排尿頻度は2~3時間に1回です。夜は、最低でも6時間は続けて眠れるのが正常な状態です」

TikTokで@nosuchthingastmiが言及した膀胱の“鍛え直し”に関しては? ヘザーによると、座って用を足す前にケーゲル体操をすると、切迫した尿意が和らぐそう。「お尻を便座から少し浮かせて用を足すのもやめましょう。骨盤底筋が完全に弛緩できないので、膀胱が空っぽになりません」

でも、ヘザーいわく「念のため」トイレに行くのが妥当なケースもあるにはある。「長距離ドライブの前、寝る前、セックスのあとはOKです! 膀胱と神経系に問題が出てくるのは、『念のため』トイレに行くのが癖になったときだけなので、『念のため』に行くことを恐れる必要はありません。ただ、それが癖にならないようにしてください」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Editor of Women's Health Translation: Ai Igamoto

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