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食欲の秋到来! エイジングケアの味方になってくれる秋の味覚5

どうせ食べるなら、美容にもうれしい効果が期待できるものを!

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autumn harvests
noririn//Getty Images

秋といえば食と運動。

気温も下がり運動しやすい天候が続くものの、美味しい食材が増えることから、どちらかといえばダイエットには不向きな季節。

「食材が美味しくなるということは、その分栄養価が高くなります。旬の食材をしっかり食べることでダイエットはもちろん、アンチエイジングにも拍車をかけてくれます」

特に野菜や果物は成長期に夏の日差しをたっぷり浴びて、日照時間の少なくなる季節に備えて栄養をたくさん蓄えている。

魚などの動物は、寒い冬を越すために一年の中で最も多くの栄養を蓄え、出産や産卵にも備える。

痩せることだけを考えていると、食材の旬など考える余地もないが、通年を通して健康的で若々しい体づくりをしていくのならば頭の片隅に置いておいてほしいと語るのはパーソナルトレーナーの林 健太さん。

「いつもと同じ食事でも栄養価が高くなることはもちろん、秋ならではの味覚を取り入れることで、代謝の上がりやすい冬のダイエットに向けて、より若々しい体を作ることができます」

1

さつまいも

close up of sweet potatoes on table
Sorin Banica / 500px//Getty Images

秋の味覚の代表食材であり、ダイエットの定番にもなりつつあるさつまいも。

食物繊維が豊富なことはもちろんながら、皮には重要な栄養素であるポリフェノールの一種、アントシアニンが多く含まれている。

「アントシアニンは目の健康を保つことでも有名ですが、非常に強力な抗酸化能力があるため、アンチエイジングには重要な栄養素です。さつまいもの中でも紫芋は中まで紫なので、アントシアニンの含有量が多くなります」

紫の芋といえば有名なのが沖縄の紅芋。

さつまいもとは品種が異なるが、低カロリーながら栄養豊富な伝統食として沖縄の長寿を支えてきた。現在でも生産量や消費量は増えているものの、そのほとんどが食生活の基盤になる炭水化物源ではなく、菓子などの加工品になっている。

「現在は食生活の変化で都道府県の長寿ランキングで沖縄県は大きく下落してしまいましたが、紅芋など色鮮やかな野菜を食事のベースにすることが、アンチエイジングに重要だということは間違いありません」

2

カボチャ

half cut kabocha squash isolated on white background
karimitsu//Getty Images

カボチャの果肉の黄色の正体であるβカロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変換されるプロビタミン。

ビタミンAは粘膜や皮膚の健康を維持するのにも重要な栄養素であり、EやCと合わせて抗酸化ビタミンとしても有名。

「カボチャにも種類があり、表面が凸凹した日本カボチャに比べて、表面がツルツルした一般的な西洋カボチャはβカロテンが約6倍、ビタミンEやCが約3倍含まれています。ビタミンEも豊富に含まれているので、油を使用しての調理がおすすめです」

さらにカボチャの種には女性ホルモンのバランスを整えるリグナンも豊富に含まれており、食物繊維も豊富なことから、さつまいもと合わせてダイエット中のエネルギー源として食べる女性も増えているそう。

3

巨峰

bunch of japanese kyoho grapes
Ivan//Getty Images

「巨峰には、フレンチパラドックスを発端に健康機能成分として注目を浴びたレスベラトロールが含まれています。特に紫外線を浴びる皮に多く含まれるので、皮ごと食べられる巨峰を選ぶようにしてください」

フレンチパラドックスとは、相対的に喫煙率や肉食率の高いフランス人の心疾患罹患率が低いことを示す逆説的な観察結果。

その要因の一つとしてワインに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールに白羽の矢が立ち、長寿遺伝子を活性化するなど様々な研究が行われている。

「コラーゲンの分解を抑えたり、メラニンの生成を抑えたりとお肌の環境を良くする栄養素でもあります。乾燥が気になる季節は内側からのケアも忘れずに行ってください」

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4

秋刀魚

high angle view of fish on cutting board,japan
ANEES AMEER / 500px//Getty Images

秋が旬の魚といえば、さんま(秋刀魚)。

秋という漢字が使われるほど旬の食材で、もっとも脂がのって美味しくなる上、9〜11月に漁獲量もピークを迎える。

「青魚は網焼きやグリル焼きにすることで良質な脂が落ちてしまい、加熱により過酸化脂質が発生してしまいます。できれば刺身や煮つけなどで余すところなく食べるようにしましょう」

秋鮭や秋鯖、戻り鰹など他の旬の魚も同様に、調理方法を工夫すると、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を余すところなく食することができる。

肉体的なアンチエイジングだけでなく脳のアンチエイジングに欠かせない栄養であるDHAは、神経細胞の活性化による記憶力向上や学習能力向上が期待できる。

5

persimmon fruit on old wooden background, top view
Thanit Weerawan//Getty Images

「柿が色づくと医者が青くなる」

そんなことわざがあるほど、秋は気候も過ごしやすく栄養価の高い食材が出回る。柿の実はもちろん、葉にはそれ以上にビタミンCがたっぷり含まれるので、寿司や天ぷらとしても利用される。

干し柿にしてしまうとビタミンCの量は減少してしまうが、代わりにカロテノイド量は増加する。

「柿に含まれるカロテノイドの一種であるβクリプトキサンチンは、美肌効果や骨粗鬆症などを予防する効果があるとされています。他のカロテノイドよりも体内での蓄積期間が長いので、旬の間にたくさん食べておくことが通年を通したアンチエイジングに繋がります」

干し柿にすることで、渋みの原因であるポリフェノールの一種であるタンニンが溶け出しにくくなるので、甘味を感じやすくなる。

タンニン自体はアントシアニンの仲間なので、抗酸化作用のあるフィトケミカルで重要な栄養素。

「和菓子の甘さは干し柿をもって最上とする、と言われるくらい糖質が多くなるので、食べ過ぎは禁物です。一日たった一個でも、不足分の食物繊維が十分に摂れる上、豊富なβクリプトキサンチンが様々なアンチエイジング効果をもたらしてくれることが期待できます」

Headshot of 林健太
林健太
NESTA公認トレーナー SIXPADオフィシャルトレーナー

 幼少期よりプロレスラーに憧れ、中学生の頃からジムに通い始め、高校・大学はアマチュアレスリング部に所属。
 卒業後、一度は就職するもプロレスラーの夢を諦めきれず2011年プロレスリング・ノアに入門。練習中の怪我により
 選手としてデビューすることはできなかったが、トレーニングを続けることで心身のモチベーションを維持し続けたことがきっかけでトレーナーとしての活動を始める。
インスタグラム: www.instagram.com/kenta_0327_/ 

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