乾いた肌を直接こする健康法「乾布摩擦」。メリットは何? 効果は? そんな疑問を解消すべく、今回は、エディターNANAが1カ月乾布摩擦にトライ! 実際に試してみたやり方と効果をリポート。エディターおすすめの乾布摩擦グッズもご紹介。

目次

乾布摩擦とは?

絹の手袋やブラシ、タオルで、全身をこするドライマッサージのこと。日本の健康法としての印象が強い「乾布摩擦(かんぷまさつ)」だけれど、ルーツはインド伝統医学の「アーユルヴェーダ」。アーユルヴェーダの用語では「ガルシャナ」と呼ばれ、皮膚を優しくこすると、冷えやむくみの改善が期待できるといわれている。

乾布摩擦の健康効果

・むくみ
・セルライト

・冷え性

アーユルヴェーダでは、絹は生命エネルギーのバランスを整える力がある素材といわれている。乾布摩擦をした後にオイルマッ サージを行うと、翌日肌がつるつるになったことを実感するはず。そのほかにも、気分が上向きになるのもメリット。しっとりとした肌触りより、多少肌に刺激があった方がエネルギーは上向きになるのだとか。

参考:気分を切り替え、底上げする方法5つ

きっかけは、アーユルヴェーダの体質診断

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エディターNANAは、カパが強い。カパ体質の人のおすすめ行動には、刺激を与えることと書いてあり、そのなかに乾布摩擦があったため、実践してみることにした。

カパ体質:色白でふっくらとしたベビーフェイス。 愛情豊かで安定的

【特徴】

行動も話し方もゆっくりで、愛情深いひと。争いを嫌うあまりに我慢してしまい、肉体的にも精神的にも、色々と溜め込んでしまうのも特徴。放っておくとすぐに停滞してしまい、動くことを嫌がり、変化を受け入れられないようになってしまう。

外見:体格がいい、肌が厚く、ふくよか。がっしりとした骨格、色白。髪は太く多く、しっとり。大きな口、ふっくらした唇、睫毛が長く丸顔。大きな瞳。歯は大きく整っている。

体質:体力があり、湿気に弱い。食欲安定。ゆっくりとした食べ方。長く深い睡眠。寝起きが悪く、一日眠いことも。体重が増えやすく、脈はゆっくりで規則的。

性格:安定、思いやり、のんびり、忍耐強い。動作や話し方もゆっくり。新しいものや挑戦より現状のままを好む。覚えるのに時間がかかるが忘れない。愛情深く献身的、寛大さと穏やかさあり。情に弱く争いごとを避ける。

【トラブル傾向】
冷え、だるさ、眠さ。食欲減退。太る、むくむ。鼻炎、気管支疾患、糖尿病、 引きこもり、ウツ、痰が多い、鼻水・鼻づまり、喘息、糖尿病、腫瘤性疾患。精神的には執着心、頑固、貪欲、大雑把。収集癖が強くものが捨てられない。変化を嫌いチャレンジしようとなかなか思えない。

【対処法】
執着せず、留まらず、心身ともに刺激のある日々を心がけて。鼻うがいや乾布摩擦、いつもと違う道を歩くなど、外的にも内的にも常に刺激を与え、同じところに留まらないよう心がけよう。

▶おすすめの食べ物や、ほかの体質はこちらをチェック

実践編:乾布摩擦のやり方(注意点とタイミング)

乾布摩擦を行うタイミング

お風呂に入る前がおすすめ! 朝起きたときでもOK。肌が乾いているときに行うのがポイント。

乾布摩擦の注意点

  • 強くこすりすぎない。
  • 熱があるときと皮膚に異常があるときは、使用を控えて。

絹の手袋の場合……

a group of hands on a rug
  1. 手袋を両手につける。
  2. 心臓から一番遠い足先から、 体毛の流れに逆らう方向で下から上に 5~6回程度軽くこする。足・手・おなかをマッサージ。
  3. ひじ、ひざなどの関節部分は、両方の手のひらを重ねて円を描く様にこする。

お手入れ方法

使う度に洗う。絹100%のため、必ず手洗いし、軽く絞って陰干しする。

ボディブラシの場合……

a person's feet with a ring on it

乾いた肌を、リンパ節を意識しながらくるくるとマッサージ。

  1. 脚の前側は、太もものつけ根のリンパ節に向かって、後ろ側は、ひざの裏のリンパ節でブラシを良く回転させてお尻に向かう。脚の表面を3回にわけて、右脚各3セット・左脚各3セット。
  2. 脇の下にあるリンパ節に向かって、ブラシを当ててくるくるとブラッシング。腕の表面を3回にわけて、右腕各3セット・左腕各3セット。
  3. 脇腹からおへそに向かってくるくるとブラッシング 。お腹の左半分を各3セット・お腹の右半分を各3セット。
  4. 肩先から体の中心に向かって、軽くブラッシング。鎖骨にもリンパ節があるため、ここを刺激することでリンパの流れがスムーズに。左の鎖骨を3セット・右の鎖骨を3セット。

エディターNANAが実際に使った、おすすめアイテムはこちら!

a pair of gloves and a spoon

①絹の手袋

ショップブラフミー 絹100% ガルシャナ グローブ

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絹100%の手袋。手袋や靴下を製造している日本の会社がガルシャナ用(乾布摩擦用)の手袋として作っている。手の乾燥が気になる人は、ハンドクリームを塗った後に手袋をはめて寝るのもおすすめ。
 

②ボディブラシ

NEAL'S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ) NEAL'S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ) ボディマッサージブラシ(コットン巾着入り) 1個 (x 1)

NEAL'S YARD REMEDIES(ニールズヤードレメディーズ) ボディマッサージブラシ(コットン巾着入り) 1個 (x 1)

1本で2通りの使い方ができるマッサージブラシ。手が疲れることなく、簡単にマッサージできる。ドライブラッシングは天然毛ブラシ面で行う。

1カ月続けて起こった変化

①美容の調子がいい!

肌が乾燥する気がして自分には合っていないかもと思っていたけれど、2〜3日後から肌の変化を実感。ボディブラシ→お風呂→ボディオイルで、やわらかなつや感あふれる肌になってきたのがうれしい点。

②寒さに負けない体に

入浴前に乾布摩擦を行うと、体が温まり、入浴中の発汗量が増えた。これが一番初めに感じた効果。そして、ずっと悩んでいた足首まわりの冷えが気にならなくなってきたので、冷え性のケアにもおすすめしたい。

③目覚めがシャキッ!

入浴前だけでなく、乾布摩擦をおすすめしたいのが「朝起きたとき」。目覚めたばかりの体に乾布摩擦を行うことで、体を目覚めさせ代謝を高めることができるため、1日の生産性の向上が感じられた。

まとめ

ボディケアや代謝アップに効果が期待できる「乾布摩擦」。冬の時期からはじめるのをぜひおすすめしたい!

Headshot of Nana Fukasawa
Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。