オーツミルクとは?
オーツ麦(オートミール)から作られた代替ミルクで、大豆から作られるソイミルク、米から作られるライスミルク、アーモンドを原料にしたアーモンドミルク、ココナッツを原料としたココナッツミルクに次ぐヴィーガンミルクとして、2020年1月には北米の一部のスターバックスのメニューにも追加された。2020年3月には日本のスターバックスでも期間限定で登場し、健康意識の高い人たちの間で注目が高まっている。最近ではコンビニエンスストアや一部のスーパーなどでも入手できるようになってきた。
オーツミルクのメリットは?
オーツミルクには牛乳や他の代替ミルクと比べても優れたポイントが多くあり、さらにクセがなく飲みやすいことから、愛飲者が増えている。そのメリットは以下の通り。
- 100%植物由来である
- 植物性ミルクの中で、1番牛乳に近いクリーミーさがある
- 常温保存可能なため、長期保存が可能である
- 乳製品不使用なため、乳糖不耐症対応の人でも飲める
- ベジタリアン・ヴィーガンにも 対応できる
- 糖質が少なく食物繊維が豊富である
- 牛乳より消化が早い
- 飽和脂肪が少ない
- 低GI飲料、血糖値をコントロールしてくれる
- 抗酸化成分を多く含んでいる
- 牛乳を作るよりもより少ない水で作ることができて、環境負荷が少ない
- 牛乳よりもカロリーが約30%低い
そんな魅力たっぷりのオーツミルク、試してみない手はない!
オーツミルクを作ってみた!
オーツミルクは簡単に手作りできるというので、ウィメンズヘルスのエディターが早速自宅で作ってみた。作り方には2通りあり、両方を作って比較してみた。
【材料】
オートミール 50g
水 200ml
【作り方1】
オートミールを水に浸して一晩置いておく。
ミキサーやフードプロセッサーで攪拌する。
ドロドロになったら手ぬぐいなどを使って濾したら完成。
【作り方2】
上記の一晩水に浸す工程を省き、水とオートミールをフードプロセッサーに入れて攪拌し、クロスで濾すだけ。
まったく同じ分量のオートミールと水を使い、2通りの作り方で完成したオーツミルクがこちら。
左が一晩浸してから搾ったもの。右が浸さずにそのままフードプロセッサーにかけたもの。一晩浸したほうが量が少なく、粘性が高くてクリーミーな印象。味はあまり変わらないので、作るならば一晩寝かせずにそのまま攪拌してもいいと思った。
残った搾りかすは食物繊維のかたまり。やわらかいので、ソフトなスクラブ感覚でオートミール洗顔の洗顔料として使用したり、お菓子作りにも使用可能だそう。
市販のオーツミルクとの違いは?
オーツミルクはオートミールと水、フードプロセッサーさえあれば簡単に作れることはわかった。でも、市販のオーツミルクとの違いはあるのだろうか? 実際に市販品と飲み比べてみた。
こちらのオーツミルクの原材料を見ると、有機オーツ麦、有機食用ひまわり油、有機食用紅花油、食塩が含まれており、手作りに比べると飲みやすく調整してある様子。実際に飲んでみるとサラッと飲みやすくて甘みもあり、牛乳感覚でゴクゴク飲める。手作りのほうは濃厚なクリームという感じなので、ゴクゴクたくさん飲むものではないので、日常的に飲むならば、手軽な市販品を選ぶほうがコスパもいいかもしれない。とはいえ、1リットルのボトル2本で1200円ちょっとと、他の代替ミルクに比べるとまだまだ割高。今後日本でもマーケットが広がれば、価格もこなれてくる可能性がある。
とにかく無添加、安心なオーツミルクがいい! という方は、迷わず手作りしてみよう。ただ、手作りオーツミルクは長持ちしないので、作ったら冷蔵庫で保存して早めに飲み切ること。
今回オーツミルクを手作りしたエディターは、牛乳を飲むと確実におなかを下してしまう、乳糖不耐症なので多少高くてもおいしいカフェラテを作れるオーツミルクはかなりのお気に入り。ソイラテのような豆臭さもなく、とにかく飲みやすいのでオフィスの冷蔵庫にストックしている。
まだ試したことがない人は、ぜひ一度試してみては?
『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。