ACOG(米国産科婦人科学会)の基準としては、妊娠中は1〜10のうちレベル4を目安にエクササイズすることが安全と言われています。例えば、横の表で妊娠前に6のようなレベルのランニングをしていたなら、4程度の早歩きに下げた方がベター。妊娠中の体調には個人差があり、胎児と母体に問題がないことが、これから紹介していくトレーニングを行う上では前提。トレーニングを始める前には、必ず産婦人科で医師に確認してからにしましょう。
「毎日体調が変わる中、中々持続が難しく感じる瞬間も出てくるかと思いますが、無理ない範囲で行ってみてください。妊娠中の運動は今の柔軟性、筋力をキープし、産前に大きく変わっていく身体を守る為の大切なツールです。大切な時期に運動を通して、ぜひ出産、産後に向けて身体を準備することにフォーカスしてみてください」
以下で紹介していくトレーニングを行う上での注意点は下記4つ。
●仰向け状態は、血流が圧迫されるため、妊娠初期以降はあまり長くやらない方が良い。身体をリクライニングポジションで行うのをおすすめします。原則としては、赤ちゃんの上に心臓が来るポジションでエクササイズしましょう。
●1つのエクササイズは、ご自身のレベルに合わせて、程よくきつい程度で行いましょう。
●目眩がする、痛みがあるなど不調を感じたら、すぐににやめること。自分の体の声を聞きながら行いましょう。
●「運動最中に会話ができる」レベルで行いましょう。
●左向きになるとおなかへの圧迫がリリースされるので、仰向けから起き上がる時には左側に倒れて起き上がると負担が少ないです。