デニムやワークアウトウェア、どうやってお手入れしてる? 実は正しいと思っていたケアが間違っているかも。今回は間違いやすい4つの製品の正しいお手入れ方法をご紹介。正しいケアを知ればもっと自分の持ち物に愛着が湧くこと間違いなし!
【見直したいケア①ジーンズ】洗濯しないほうがいいはNG?!
よく「ジーンズは洗わないべき」と聞くけど実はそうでもないみたい。
デニムを定期的に洗濯しないと、菌が繁殖して生地が弱く破れやすくなるという。洗濯頻度は、着用頻度にもよるが最低でも3ヵ月に1回は洗濯がおすすめ。
ここでは岡山県児島のデニムブランド「桃太郎ジーンズ」がおすすめするお手入れの仕方をご紹介。
ジーンズのおすすめ手入れ方法
・洗濯
ネットに入れて裏返しが基本の洗い方。ここでは色落ちをしてほしくない人向けの洗い方を紹介する。
①型崩れや生地を傷めないためにジーンズのボタンとファスナーを閉める。
②裏返しにしてネットに入れ、ジーンズ単品で洗う。
③基本的に水温は普通モード。皮脂汚れが気になる場合は30~37度のぬるま湯がおすすめ。
(温度が高いと縮みの原因になるので注意)
④漂白剤入りの洗剤は避けて中性液体洗剤で洗濯
(変色や急激な色落ちを防ぐために)
⑤縮みの原因になるので、乾燥機は使用しない。
・干し方
①紫外線による生地の変色を防ぐため、直射日光を避けた陰干しがおすすめ。
②裏返しのまま筒状にして、ウエスト部分を上向きにする。
(上向きにすることでピンチの痕が目立ちづらく、ウエスト部分も乾きやすくなる)
③シワをしっかり伸ばしてシワを伸ばす。
(強く引っ張らずに、パンパンと叩きながらシワを伸ばすイメージで)
参考サイト:「ジーンスの洗い方」デニム研究所byJAPAN BLUE
【見直したいケア②着用済のワークアウトウェア】洗剤の入れすぎは逆効果?
ランやジムで汗を流したあとのウェアは、すぐに洗いたいけどなかなかウェアだけを洗うのって面倒。バッグのなかにそのまま放置していると汗のにおいがウェアにこびりついて臭くなることも。すぐには洗えないウェアのケアの方法と臭いの残りづらい洗い方をご紹介。
スポーツウェアのおすすめ手入れ方法
①すぐに洗えないとき
汗で濡れたウェアはすぐに干して、風に通すのが鉄則。バッグに汚れたウェアをいれたままにしていたら、菌やカビが発生して臭いの原因になるので忘れないで行って。洗濯機に入れる時は裏返しにしてから入れることも重要。臭いの原因になるバクテリアが付着した肌側を水に触れやすくして、しっかり菌を落とせるように。
②洗濯後も臭いが残るとき
洗濯後も衣類に臭いが残るときは、ビネガーにつけ置きするのを試してみて。蒸留ホワイトビネガー1:冷水4の割合で溶液を作り、20-〜30分ほどつけ置き。ビネガーの酸が、ワークアウトウェアの素材から皮脂、汚れ、バクテリアを取り除いてくれるので、洗濯機で嫌な汚れやニオイを除去しやすくなる。
臭いが残っていると洗剤の量を増やしたくなっちゃうけどちょっと待って! 洗剤を増やしたからと言って汚れが落ちやすくなるわけではないという。しかも洗剤がウェアの繊維に蓄積することで、臭いの原因となる新たなバクテリアを引き付けてしまうというから、洗剤は適量を守ることが正解。
参考サイト:「汚れたワークアウトウェアの手軽なお手入れ方法」ナイキ
【見直したいケア③ゴアテックス】洗濯機でガシガシ洗うのが大正解!
アウトドア用品に用いられている「GORE‑TEX(ゴアテックス)」は、どうケアしていいかわからない人も多いのでは? ゴアテックスの公式サイトによると、じつは洗濯機でネットにいれず洗うのが正解! 秋の山登りシーズンまでにお家でケアしてみて。
ゴアテックスのおすすめ手入れ方法
・洗濯
すべてのファスナーとポケットを完全に閉じ、ネットにいれずにそのまま洗濯機へ。衣料用液体洗剤(粉末洗剤や漂白剤、柔軟剤、しみ抜き剤の使用は避ける)を少なめに使用し40℃以下のぬるま湯ですすぎ2回以上行う。脱水は短時間に設定して。
・乾燥
日陰の吊干しでしっかり乾かす。乾燥器を使用する場合は、高温を避け中温で乾かして。
・撥水が落ちてきていたら
表生地の撥水性が落ちてきた場合は、洗濯・乾燥後に熱処理することで撥水性が回復。
乾燥機の場合は、乾燥後さらに20分間温風乾燥して。乾燥器がない場合は、アイロンの場合でもOK。低温、スチームなしの設定で、必ず当て布をしてアイロンをかけを。
参考サイト:「アウターウェアのお手入れ方法」GORE‑TEX
【見直したいケア④リュック】丸洗いが長持ちの秘訣
汚れやすいけど、洗いづらい代表リュック。でも汚れたまま長期的に保管すると、各パーツの劣化を早めるうえにカビや臭いの原因にも。一度発生したカビを除去するのは非常に困難だから適切な洗濯と保管が肝。生地の経年劣化からくる商品の寿命は4~5年程度が目安だけどメンテナンスでコーティング状態が良好であればそれ以上快適に使えることも。まずは以下で各パーツの状態を確認してみて。
・生地表面
ドロ汚れなどが残ったままになっていない? 生地に汚れが付着した状態で長期保管すると、生地の劣化が早まる原因に。
・背面パッド
背面パッドは大量の汗を吸い込むので「洗濯」しないと汚れが蓄積します。汚れたまま長期保管すると、ウレタンフォームが劣化しやすくなり、進行するとポロポロと崩れるような状態に。
・ショルダーハーネスと本体の付け根
ショルダーハーネスと本体とを縫い合わせている生地周辺は、荷重により大きな負荷がかかり続ける部分。縫製箇所の糸が切れるなどの不具合が発生していないかどうかチェックして。
・荷室の生地(内側)
荷室の内側の生地にコーティングの剥がれやベタつきが発生してない? コーティングは生地の強度を補強する役割を果たすが、製造されてからの年月や使用状況、メンテナンス状況により劣化が進行する。ベタベタしたりぼろぼろと剥がれる状態になると、他の生地(ショルダーハーネスや縫い付け部等)のコーティングにも同様に劣化しているかも。そのまま使用を続けるのは危険なので買い替え時期の目安に。
おすすめのお手入れ方法
・洗濯
①外せるパーツはすべて洗濯前に外し、ジッパーは開けておく
②目立つ汚れがあれば、水で濡らしたあとカバン等のクリーナーや中性洗剤をつけて、スポンジやブラシでこする
③桶や浴槽にリュックがちょうど浸かるくらいの水を入れて、中性洗剤を加えたら、バッグパック全体を浸して押し洗いする。汚れがひどいときはぬるま湯を使用すると効果的
④汚れた水を取り除いたあと、水を入れ替えて再び押し洗い。同じ要領で水が濁らなくなるまで十分にすすぎを繰り返す
⑤バッグパックを逆さにして水気を切る。背面パッドは水を含みやすいので手で押しながら水を出すのがコツ
⑥直射日光の当たらない風通しのよいところで陰干しをする。しっかり乾燥させたら、高温多湿や直射日光が当たる場所を避けて、風通しのよい日陰で保管。
参考サイト: 「バックパックのお手入れ方法」mont-bell
いかがでしたか? 今まで正しいと思っていたケアがじつは間違っていたなんてこともあるかも。大切な愛用品、長く使うためにもこまめなケアを心得て。
生活雑貨やコスメなどの記事編集の経験を積み、2023年5月から「ウィメンズヘルス」に参加。コスメやアロマテラピーの資格を持ち、正しい知識を伝えることを目標に日々勉強中。フードやサスティナブルな分野に興味があり、週2日のノーミートデーを実践するなど日常生活でのアウトプットを心掛けている。学生時代はラクロスとソフトテニスに没頭、今は漫画に影響されバスケにハマり中。休日はキャンプやフェス、山登りなどアウトドア派。