臭いが気になるこの季節、知っておくと役立つ知識をアーユルヴェーダ専門家が解説。
この季節、電車で他人との距離が近くなると気になる体臭。
もしかして私も臭ってる?
特に夏は体臭が強くなる季節。アーユルヴェーダのケアで気になる体臭をケアしましょう。
夏に体臭が気になる理由。それはこの季節は火のエネルギー、ピッタが強くなるから。
ピッタが高まりすぎると、血がドロドロと汚れやすくなり、胃の調子も悪くなって体臭や口臭の原因となっていきます。
吹き出物や湿疹、胃痛、ドライアイ、歯槽膿漏に悩む人はピッタが強くなっている証拠。
そしてその元となる原因はアーマ(毒素)が溜まっているから。
ピッタを鎮め、アーマの溜まらない生活を心がけることから体臭予防は始まります。
食べたものが消化されず、いつまでも体内に残っているとジワジワと毒素が発されます。この毒素がアーマ。きちんと消化し排泄できる、溜め込まない食事が体臭対策にはいちばん。
体臭が気になるときは揚げ物、小麦粉、肉類、加工食品などはなるべく避けましょう。
またピッタを高めるスパイス、ニンニクやチリも控えめにして。
以前断食にトライした時、終えた後しばらくしてから動物性の強い食事(そのときは豚骨ラーメンでした)を食べると一気に体臭が強くなりました。
食べたものでこうも体臭が変わるのか!と驚くほど、皮膚からも匂いを発しているのが分かるのです。
豚骨ラーメンは元気をくれますが、体臭予防の観点から見ると良くないメニューだということが分かります。
消化はもちろんですが、きちんと排泄できないことでもアーマは溜まり、体臭の原因に。
野菜の中でも特にピッタ(火のエネルギー)を下げてくれるグリーン野菜(レタスなどの葉野菜、ピーマン、きゅうり、ゴーヤなど)を意識してたくさんとりましょう。
その際、サラダなどの非加熱の料理ではなく、炒め物や蒸し野菜など火が通った方が消化しやすくなります。
さらに水分とオイルも排泄を助けてくれるので、スープや鍋物もおすすめ。
おならや便が臭ってきたら体臭も強くなっているサインです。毎朝スルリと出すことを心がけましょう。
朝、起きてすぐに舌苔を取り除くことをアーユルヴェーダでは勧めています。
舌が白かったり、黄色かったりするのは舌に余分な苔がある証拠。
これは消化しきれなかった食べ物から出るアーマ(毒素)が舌の表面に付着していると考えましょう。
これを取り除くことでアーマの減少につながるし、とらずに食事や飲み物と一緒にまた体内に取り込んでしまうと、アーマがどんどん増えていきます。
朝、水を飲んだりする前に舌苔を除去する習慣をつけることで口臭を予防できます。
アーユルヴェーダのタングスクレーパーはオエッとなることなく楽にできるのでおすすめですよ。
また歯に食べ物が挟まった状態はさらに口臭や歯槽膿漏の原因となるので、フロスなどを駆使してクリーンな状態心がけて。この季節、ますます気になる体臭は、身体に毒素を溜め込まないこと、ピッタを鎮めて綺麗な血液を生み出すことを意識してみましょう。
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元コピーライター。南インドやスリランカを数度訪れた後アーユルヴェーダ・ライフスタイルアドバイザーの資格を取得。コスメブランド「ARYURIVST」やレシピとスパイスがセットになった「整えごはん」を立ち上げる。ARYURVISTから、毎日のクレンジングで角質ケアまで叶う“オイルピール クレンズ”新発売!
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