ここ何年も話題となっている「マヌカハニー」。その確かな効果だけでなく、俳優のグウィネス・パルトロウやスカーレット・ヨハンソン、自転車競技で幾度もオリンピックメダルを獲得しているヴィクトリア・ペンドルトンらが愛用し、価格の高さゆえにスーパーマーケットから盗まれることもあるなど、“スーパーフード”としてあらゆる面で注目されている。
そもそも、マヌカハニーはなぜこんなにも高価なのか。それは、ニュージーランドとオーストラリアの一部地域のみで生産されるため希少性が高いこと、人里離れた丘陵地や森林など特定の環境に巣箱を設置し、専門的な検査や熟練した養蜂家が必要とされるため収穫が難しいこと、また、フトモモ科の常緑低木であるマヌカ(ギョリュウバイ/魚柳梅)に花が咲く2~6週間にしか、ミツバチが蜜を集めることができないことなどに起因している。
そんなマヌカハニーには、抗菌、抗酸化、抗炎症、抗ウイルスなど多くの効能があるとされており、料理に入れたり、スキンケアとして、また薬のように摂取するなど、さまざまな目的で重宝されている。
ここでは、3月8日の「みつばちの日」を前に、適量(1日あたり大さじ2杯、約15グラム)のマヌカハニーが、私たちのからだにもたらしてくれる9のメリットについて解説。
1)傷を治癒する
マヌカハニーは細菌とたたかい、細胞の再生をサポートすることで、やけどや切り傷、水ぶくれなどの治癒を助けるという研究結果がある。その効果は絶大で、2015年にはアメリカ食品医薬品局(FDA)が傷の治療薬として認可したほど。
2)虫歯を予防する
その効果は口の中でも発揮され、歯垢や虫歯、歯肉炎の原因となる細菌にも働きかける。同じように甘いものでも、白砂糖などとは異なり、歯の健康に影響を及ぼすことはなさそう。
3)せき、のどの痛みを和らげる
研究によると、マヌカハニーは風邪やインフルエンザなどの上気道感染症(URTI)からくる、せきやのどの痛み、鼻づまり、鼻水などの症状を和らげるのにも優れているとのこと。古くから治癒に使われているだけでなく、市販薬よりも効果的という説も。
4)腸の健康をサポートする
マヌカハニーに含まれる難消化性のオリゴ糖は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸の健康をサポートするプレバイオティクスとして働く。
5)消化器系の症状を緩和する
消化器系の微生物であるマイクロバイオームを強化するだけでなく、過敏性腸症候群(IBS)や大腸炎、胃炎などにも有用であることが証明されている。また、胃酸の逆流にも効果的であるとのこと。
6)潰瘍(かいよう)の治癒を助ける
マヌカハニーは糖尿病性足潰瘍と胃潰瘍の治癒を助けると示されている。胃潰瘍の治癒に関しては、胃を酸化ダメージから保護し、炎症を抑える酵素を増加させることによるものだそう。
7)炎症性皮膚疾患を和らげる
ニキビや湿疹、乾癬(かんせん)や酒さ(しゅさ)は、マヌカハニーを塗布または摂取することで、抗炎症作用と抗菌作用によって改善が見込めるそう。また、マヌカハニーに含まれる果糖、ブドウ糖、アミノ酸の働きにより、肌にうるおいを与えることも示されている。保湿液と混ぜて薄く肌に塗ることで、日焼け後のケアにも使えるのだとか。
8)嚢胞(のうほう)性線維症を緩和する
さらに、緑膿菌とセパシア菌群の増殖を抑えることも、研究で示されている。この2つの細菌は、たとえば嚢胞性線維症を発病している人など、感染リスクが高い人にとって、深刻な呼吸器感染症の引き金となることが懸念されている。
9)抗生物質が効かない感染症への効果も?
抗生物質としての効果も高いと言われるマヌカハニーは、一般的な抗生剤に耐性ができてしまった感染症に有効かもしれないという。
もしマヌカハニーの購入を検討している場合は、「10+」「25+」などと記載された、商品のUMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)を確認してみて。これはマヌカハニーの抗菌活性レベルを示しており、数値が高いほど抗菌性が高い証拠。もちろん品質が良ければ、その分値段も高くなるので、自分にあったものを探してみよう。
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
From Women's Health UK
Bex is a wellbeing writer, brand consultant and qualified yoga and meditation teacher who likes baths, crystals, running with her pup Gustav and making unboring vegan-ish food.
高校生時代にアメリカンカルチャーの影響を受け、大学在学時にアメリカ・シアトルにてホームステイを経験。海外ドラマに関するWEBメディアでライターを務める。海外エンタメ・セレブ、ロイヤルファミリー、ヘルス・ウェルネス記事をメインに、翻訳を担当。手話技能検定3級、世界遺産検定2級、アロマテラピー検定1級を持つ。