妊娠中のセックスは、最近やっと話せるようになってきた話題の1つ。
その方法は妊娠していない人でも気になるし、痛いのか、おなかの赤ちゃんに悪いのか、絶対にしてはいけない時期があるのか、などの質問が次から次へと湧いてくる。
でも、セルフプレジャーに関しては? 妊娠の経験が1人ひとり異なるように、なにが気持ちよくて楽しいかも人それぞれ。いまのところは興味がなくても、妊娠が進むにつれて自然と性欲が増すこともある。
今回は、妊娠中のセルフプレジャーに関する謎を解き明かすべく、オーストラリア版ウィメンズヘルスがセックスエキスパートのタミカ・ワイルダーに話を聞いた。
妊娠中もセルフプレジャーはOK?
もちろんOK。むしろ、是非してほしい。マスタベーションは素晴らしいストレスの解消法。妊娠ホルモンを調節し、心身を落ち着かせ、気分を明るくしてくれる。
してはいけないことはある?
ほとんどの場合、妊娠中のマスタベーションは安全と言い切れる。でも、好ましくない問題が生じるのを防ぐため、まずは医師に確認するのが一番賢明。
おなかの赤ちゃんがマスタベーションに気づいたり、セックストイにぶつかったりすることはない。また、オーガズムは子宮をけいれんさせるけれど、陣痛を引き起こすことはない。早産のリスクが高い、もしくは胎盤に問題があると医師にいわれていない限りは大丈夫。
妊娠中は感度が高まる?
妊娠中に骨盤周辺の血流が増すことで、快感が増すことはある。それに加えて膣液が増加すれば、マスタベーションがいままで以上に楽しくなる!
その一方で、マスタベーションが楽しめなくなる人もいる。妊娠中は胸が張るし、マスタベーションの最中やあとに腹痛が生じるケースも。どれも普通のことなので、少しずつ強度を変えてみるといい。
妊娠中のセルフプレジャーのコツとオススメのテクニック
通常、マスタベーションに多くの努力は必要ない。でも、妊娠に伴う変化によって、少し工夫が必要になることも。
いつも通りの方法で上手くいかないときは、次の5つのテクニックを試してみて。
1.セックストイを使う
電動式の友人に仕事を楽にしてもらおう。セックストイは妊娠中も安心して使えるし、セックスよりも低刺激。
2.セックストイをキレイにしておく
セックストイのメンテナンスは入念に。ぬるま湯とせっけんで洗ったり、専用のクリーナーを使ったりするといい。抗菌性で、天然の素材から作られたラテックスフリーのトイはオススメ。保管場所も清潔にしておこう。
3.ラブローションを使う
妊娠中は膣が乾くものなので、ラブローションはマストアイテム。膣が潤うと感度が高まる。天然の成分から作られた高品質のローションを使えば、ひとりの時間が充実すること間違いなし。
オーストラリアのブランド『Drip』は、国内の天然成分を使用した2種類のローションを販売中。どちらも不快な摩擦を取り除いてくれるし、妊娠中の女性にも安全。
敏感肌でも使ってOKなウォーターベースのローションとマッサージやセルフプレジャーだけでなく、保湿液としても使用できるオイルベースのローションがある。
4.ポジションを変える
おなかが大きくなってきたら、ポジションを変える必要があるかも。妊娠20週目あたりから、あお向けになるのは避けて。新しいことを恐れず、横向きになってみたり、ベッドに腕をかけてみたり、四つんばいになってみたり、浴室を使ってみたりしてみよう。デリケートゾーンを触ることより、いつもは気にしないような体の部位に意識を向けて。腰や首、胸や太ももに意外なプレジャーゾーンがあるかも!
5.雰囲気を出す
妊娠すると性欲が増す人はいるけれど、増さないのもいたって普通。むしろ、妊娠によって性欲が減退する女性は多い。なかなか“その気”になれないときは、ムード作りをしてみよう。キャンドルに火を灯したり、官能小説を読んだり、お気に入りのランジェリーを身につけたり、セクシーな音楽を流してみたり。オーガズムやパフォーマンスに関する期待を捨てて、のんびりと自分の時間を楽しもう。
妊娠中のマスタベーションのメリットは?
妊娠中の心と体はつわり、疲労、胸やけ、不安、不眠などで大忙し。マスタベーションは、不安を減らし、心身をリラックスさせ、睡眠を改善することが何度も証明されている。パートナーと一緒にすれば、親密さもアップする。
マスタベーションは、美しく変わりゆく体を受け入れ、自分を可愛がってあげる手段の1つ。妊娠してからも続けて、セルフプレジャーの恩恵を存分に受けてほしい。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: WH Staff Translation: Ai Igamoto